巨船ベナスベラス・レトラス

ロングテールといいつつ
結局はある程度のスケールで動かなければ何にも動かなくて
ファンダメンタルがなければ、そのメディアはないに等しい

スケールするかどうか、ということはものすごく大切な視点だが
逆に既存のメディア、例えば出版業界、とりわけ小説出版の分野
構造だけが残ってしまった場合どうなるか、ということを
どうしても考えさせられてしまう。

文学界で連載されていたこの小説、2006年の2月に連載は終了していて
単行本の発売まで1年以上かかっている。
ウェブで検索かけても、発売日は3月15日か16日か1日で、定価は1200円か1350円。
ってどっちなんだ一体。
筒井康隆と書いてあれば自動的に購入する
私のようなold fashionは、現在いったいどの程度の数存在するのかわからないけど、
初版17万部(宇宙衛生博覧会の刷り部数、だったはずいまさら検索かけても見つからないけど)の
ビッグネームにしてこの状態であるから、推して知るべきか。

内容には一切ふれていないけどいいや。おもしろいです。

巨船ベラス・レトラス

巨船ベラス・レトラス