ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

本を読むこと、書くことについての2001年の本。遅ればせながら読みました。

読むために重要なこと

効率的な読書のためには、その本を読む目的を明確にし、ふさわしい本を選択する.

その際は寄り道せずに最初の目的に集中する。

とにかく本を早く読めたらよいのに、と常々思っているので、情報の選択がいかに重要かという視点は、大変刺激的。結局読むべき本の読むべき部分を読む前に選択できれば無駄な本、無駄な部分に時間をとられなくてすむ、というもの。

インターネットをうろうろする際にも役に立つ。なぜうろうろしているのか、忘れてしまいがちで、時間ばかりすぎてしまうのだけど、なぜそのリンクを追っているのか、その目的を明確にしなければならない。

メモはまず通読してから。折り目あるいは付箋をつけて抜き書きをする

読むそばから忘れてしまうので、メモをしたいのだけど、読みながらメモすると無駄になることもある。確かに。
ただし本に折り目をつけるのはちょっと抵抗がある。

書くために必要なこと

自分の立ち位置、スタンス、筆力を明確にする

その上で情報をフィルタリング。網羅する必要はない。使いこなせない情報はいらない。

書く前に、事前準備をしっかりする

そのうえで「どう書くか」能動的に構えながら、ライブな瞬間に臨む

書き続けるためにはフォームを身につける

フォームとは(C)阿佐田哲也 from Aクラス麻雀。本文ではきちんと紹介されていないけれど、「認識」するということについての刮目すべき書。

文章上達のポイントは楽器のコピー練習のように

自分が上手い、あるいは好きだと思う文章の構造を徹底的に認識する。と、同時に、その認識に従って、自分がその文章に感じている魅力は何なのか、何が自分にとっての文章の良さなのか、を知ること

楽器のコピー練習のように、耳コピするように、良い文章もコピーする。
そして運指を繰り返す。
キング・クリムゾンディシプリン。あるいはÉtudes d'exécution transcendante。

http://homepage1.nifty.com/iberia/fingering_liszt_ex-etude.htm

年の取り方

ある先生が、学者のありかたとして「20代、30代は蓄積、40代は蓄積しつつ放出、50代は放出するのみ、60代で初心にかえって集大成」をスタンダードとしていっていました。

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)

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Aクラス麻雀 (双葉文庫)

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ディシプリン(紙ジャケット仕様)

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リスト:超絶技巧練習曲全曲

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