パレートパレートパレートの法則

パレートの法則(80‐20の法則)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した、本来は2割の高額所得者のもとに社会全体の8割の富が集中している、という富の偏在(所得分布の不均衡)についての法則でしたが、20%のコストで80%の成果が挙げられるという現象がさまざまなところで観測できるという経験則より拡張して使われるようになりました。

つまり全体の20%に注目すると80%の成果が挙げられる。20%の部分に精力を傾けるべき、ということですね。
本は全部読まずに20%読め、とか、仕事はまず重要な20%を片付けろ、とかlifehacking的に便利な概念です。
78対22の法則というのもあるので、割合としては多分いい線いっているんだと思います。

重要な4%が全体の6割を規定する

で、パレートの法則をさらに拡張してパレートパレートの法則というのを考えました。
全体の20%のうち、真に重要なものはそのさらに20%ではないか。
20%の20%だから4%に注目すると、80%の80%で64%の成果が得られる。
まあまあ6割とれていればよいことってありますよね。

真に重要なものは1%

さらに、パレートパレートパレートの法則
20%の20%の20%つまり、本当に大切なこと約1%に注目すると
80%の80%の80%つまり約50%の成果が得られる。

つまり全体の1%に集中すると、50%の成果が得られるということです。
これはなんというか、素晴らしい法則ですね。
20%どころか、1%でいいんだ。
逆に言うとツボを外すと大変なことになる、ということですが。

真に重要な1%を見つけるには

重要な1%を探すためにかかるコストがどの程度になるかが問題で、絞り込みはほどほどにして10%位やっておいた方がトータルコスト的には最適化するかもしれません。いかにコスト(時間と労力)をかけずに真に重要な1%を見つけるかが重要であり、逆に言えばそこに8割の力を集中しても良いわけですね。
考えてみるとルーティン化できるものを外部化して本質への資源の集約を志向するGTDやlifehacking的な方法論は、真に重要な1%をいかに見つけ集中するか、ということの技術、と言い換えることができるかもしれません。